1歳を迎えた頃、私は卒乳に向けて準備を始めました。
「1歳1か月頃には卒乳しよう」
そう決めて、いきなり母乳をやめるのではなく、少しずつ授乳の回数を減らしていくことにしました。
そして、予定していた1歳1か月。
我が家は卒乳の日を迎えました。
無事に卒乳できたことにはホッとしました。
でも、生まれてからずっと続けてきた授乳が、本当にこれで終わる。
そう思うと、やっぱり寂しさもありました。
そして卒乳すれば、授乳について悩むことも終わるのかなと思っていたら――。
今度は、牛乳という新しい悩みが始まりました。
どうして1歳で卒乳しようと思ったのか
卒乳の時期については、いろいろな考え方があると思います。
もっと長く母乳を飲ませるという選択もあります。
それでも私は、1歳を一つの区切りにしようと考えました。
理由の一つは、子どもの自我がさらにしっかりしてくる前に卒乳したいと思ったからです。
もう少し大きくなって、本人が「母乳を飲みたい」という気持ちを強く表すようになったら、やめるのが難しくなるかもしれない。
そんなふうに考えていました。
また、授乳が長く続けば、お出かけなどのときにも授乳のことを考える必要があります。
離乳食も問題なく進んでいたため、我が家の場合は、
「そろそろ卒乳に向けて進んでもいいのかな」
と思っていました。
これはあくまで、当時の私が我が家の状況を見ながら決めたタイミングです。
いきなりやめず、1歳前から少しずつ準備した
私が考えていたのは、
「今日から母乳は終わり!」
と突然やめる方法ではありませんでした。
子どものためにも、私自身の身体のためにも、少しずつ授乳回数を減らしていきたいと思っていました。
急にやめると言われて、びっくりするのは子どもだけでなく、母親の身体も同じなんです。
子どもが母乳を欲しがるように、身体も母乳を用意する。
用意しているのに不要になってしまうことが続くと、さあ大変。
私の場合は、胸の張りや痛みも心配でした。
それをよく理解していたので、しっかり準備しようと決めていました。
そこで、1歳前から徐々に授乳の回数は気にかけていました。
1歳になってからは、様子を見ながら牛乳を取り入れ、授乳回数をさらに少しずつ減らしていきました。
最初は温めた牛乳から。
幸い、我が子は牛乳を嫌がらずに飲んでくれました。
少しずつ母乳を飲まない時間が長くなり、24時間母乳を飲まずに過ごせる日も出てきました。
その後は母乳が1日1回ほどになり、
「これなら卒乳できるかも」
と思えるところまで来ました。
1歳1か月、予定していた卒乳の日
そして1歳1か月。
予定していた通り、卒乳することができました。
少しずつ回数を減らしていたこともあって、大きく生活を変えるというより、それまで続けてきた流れの先に卒乳の日がやってきたように思います。
でも。
生まれてから毎日のように続けてきた授乳です。
泣いたときも。
眠いときも。
お腹がすいたときも。
ずっと繰り返してきた時間が終わる。
卒乳できたことは嬉しいはずなのに、もう授乳することはないのだと思うと、寂しさもありました。
実際に最後の日には、
「あー、これで最後なんだ。」
そう思いました。
子どもが一つ成長するということは、今まであった何かが終わることでもあるんだな。
そんなことを感じたのを覚えています。
卒乳したら、今度は牛乳を欲しがるようになった
さて、卒乳すれば、授乳についての悩みもなくなる。
……と思っていたら、そう簡単ではありませんでした。
我が子は牛乳が大好きになりました。
よく飲みます。
そして、もっと欲しがります。
私は当時、牛乳も好きなだけ飲ませればいいものではないと聞き、飲ませる量が気になるようになりました。
そこで牛乳ばかりにならないよう、白湯や麦茶も飲ませるようにしました。
でも、本人が欲しいのは牛乳。
白湯じゃない。
麦茶でもない。
牛乳が欲しい。
欲しがる子どもと、あげたいけれどあげられない私
これが思っていた以上に大変でした。
欲しいのにもらえない子ども。
あげれば喜ぶことは分かっている。
だから私だって、本当はあげたい。
でも、身体のことを考えると、欲しがるだけあげていいのか心配になる。
牛乳をあげる。
もっと欲しがる。
白湯や麦茶にする。
嫌がる。
そんなやり取りが、子どもにとっても私にとってもストレスになりました。
母乳をやめるまでは、
「ちゃんと卒乳できるかな」
と考えていたのに。
卒乳できたら、今度は、
「牛乳をどのくらい飲ませたらいいんだろう」
と悩んでいる。
一つ終わったと思ったら、また次の悩みが始まりました。
今振り返って思うこと
子育てって、こんなことの繰り返しなのかもしれません。
授乳回数に悩んで。
卒乳の時期に悩んで。
無事に卒乳したら、今度は牛乳に悩む。
そのときは一つひとつのことが大きな問題に思えて、
「これでいいのかな」
と何度も考えます。
でも子どもは、その間にも少しずつ成長していました。
母乳だけだった赤ちゃんが離乳食を食べるようになり、牛乳を飲むようになり、少しずつ自分の好きなものまで出てきた。
悩みが変わったということは、それだけ子どもが次の段階へ進んだということでもあったのだと思います。
今、卒乳を考えている方へ
卒乳する時期や進め方は、家庭によって違うと思います。
我が家では1歳1か月頃の卒乳を目標にして、1歳前から少しずつ授乳回数を意識し、1歳になってからは牛乳も取り入れながらさらに回数を減らしていきました。
そして1歳1か月で卒乳しました。
これは我が家に合っていた方法であって、すべての親子に同じ時期や方法が合うわけではありません。
だからこそ、周りと比べるのではなく、その親子にとって無理のない時期を考えていけばいいのだと思います。
そして、もし最後の授乳の日に寂しくなったとしても。
それだけ長い間、毎日続けてきた時間だったということなのかもしれません。
最後に
卒乳の日。
「あー、これで終わりなんだ」
そう思うと、私はやっぱり寂しかったです。
でも、母乳を飲まなくなった我が子には、もう次の世界が始まっていました。
食べたいものが出てきて。
牛乳が大好きになって。
欲しいものを自分の意思で伝えるようになって。
赤ちゃんだった頃から、また一つ前へ進んでいました。
子どもが成長するたびに、親には新しい悩みがやってきます。
きっと、全部の悩みがなくなる日はないのでしょう。
一つ終わったら、また次。
でもそれは、子どもが成長しているからこそ生まれる悩みでもあります。
あの頃、毎日のように抱っこして授乳していた時間は、もう戻ってきません。
だから今振り返ると、卒乳の日の寂しさも含めて、大切な思い出です。
終わることは寂しい。
でも、その先にはまた、新しい成長が待っている。
卒乳は、私にとってそんな節目だったのだと思います。
それでも──
最後の日は、胸に来るものがあり、涙目になりましたが。

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